売買ロジックの乗り換えの課題

パフォーマンスが悪くなった場合には

売買ロジックの乗り換えの課題

運用パフォーマンスが悪くなってきた場合、やはり乗り換えは必要ですか?

 

必要だと思います。ただ、どの時点で乗換えを判断するかというのはとてもむずかしい問題です。私もこれについては、まだ試行錯誤という段階で、よい方法が見つかったわけではありません。基本的には損益曲線で判断するのがよいと思います。たとえば、これまで右肩上がりが続いていたのに、あるところから右肩下、がりになってしまい、しばらく停滞が続くような場面は、乗換えを検討する時期にきているということになるでしょう。

 

自分で売買システムをつくっているとわかりますが、大勢としては右肩上がりの損益曲線でも、細かく見ると波を描いているものです。そして、損益曲線が横はいや下向きのときには、相場のリズムがそのシステムのロジックと合っていない場面であることが多いのです。

 

ただ、これもまた事実なのですが、よい売買システムというのは、基本的には損益曲線が右肩上がりになるわけですから、運用を開始するのにいちばんよい時期は、損益曲線が下向きのピークに達したときなんです。基本的には、そこから再び右肩上がりに回復することが期待できるわけですから、当然ですよね。だとすると、損益曲線が横ばいか下向きのときには、へ夕に様子を見ていると、最もよい場面に乗り遅れる危険性もまた、あるということです。このあたりがむずかしくて、試行錯誤が続いているんですけどね(笑)。

 

他に注意点などはありますか?

 

運用する売買システムは分散させることが大事です。ベースになるロジックにより、同じ通貨ペアでトレードするものでも、運用パフォーマンスは違ってきますし、異なる通貨ペアならば、さらに運用パフォーマンスは違ってきます。相場の状況に応じて、調子の悪いものと調子の良いものが同時に存在することになります。したがって、複数の売買システムに分散することによって、全体として損益のデコボコを少なくするような工夫をするとよいでしょう。

 

また、最後に言っておきたいのは、システムトレードというのは、一定の期間継続してやらないと、意味がないということです。パフォーマンスがよい時期と悪い時期は必ずありますから、最低でも3か月くらいは継続して運用状況をみなければ、判断はできないということですね。


ホーム RSS購読 サイトマップ